内容正文:
2022年高考阅读(一)
雪が降る夜、玄関への階段を上がろうとすると、犬の鳴き声が聞こえた。カバンを置いて、街灯の明かりを頼りに家の前の側溝をのぞくと、汚れた子犬がぶるぶる体を震わせている。捨て犬だ。
娘が世話をすると約束して飼い始めた金魚を、世話をせずに死なせたので、妻はもう生きものは飼わないと常々言っていたが、この寒さでは凍え死ぬ(冻死)から、1泊だけでも家に置こうと私と娘は一緒に妻に手を合わせた。
夜ご飯はクリームシチュー(奶油炖菜)だったので、ミルクを入れて温度を調整して与えると、子犬は息つく間もなくぺろぺろと舐め尽くした(舔干净)。家中にシチューの匂いと、子犬の泥臭さ(土腥气)が漂った。子犬は古タオルを敷いた段ボール箱(瓦楞纸箱)の中でしばらく鳴いていたが、やがて寝た。
翌日には形ができ、翌々日にはペンキが塗られ、犬小屋(狗窝)ができた。器用な(灵巧的)妻が作った。娘が掛け算の九九(九九乘法)の勉強をやっていたので、犬の名前を「クク」としたのも妻だった。
しばらくして突然に、私の海外赴任が決定し、単身で中国に行った。妻と娘からの報告では、ククは物覚え(记忆力)が悪く、お手(抬手)も下手で、ボール拾いはまったくできない。一番の問題は、新聞配達、郵便配達などの人たちにも吠える(吼叫)ことであり、妻はほとほと困っていると伝えてきた。
私は、内心喜んでいた。私の留守中、ククが番犬(看家狗)の役割をしっかりと果たしていると思ったからだ。私の赴任は10年ほどになり、ククは老犬になり、私が帰国して間もなくして死んだ。それは、私が留守の間、家族を守った。拾ってくれた恩返し(报恩)だと言っているようだった。
ククを火葬した夜、妻は思い出のクリームシチューを作った。シチューの匂いとククの残り香が私たちを包んだ。
56. 「もう生き物は飼わない」理由は何か。
A.汚いと思うから
B.娘と約束したから
C.娘が金魚を飼い始めたから
D.娘が生き物を死なせたから
57.「手を合わせた」とはどういう意味か。
A.感謝した。
B.賛成した。
C.お願いをした。
D.手伝ってもらった。
58.「内心喜んでいた」とあるが、それはなぜか。
A.犬が成長しているから
B.犬が家族を守っているから
C.妻がほとほと困っているから
D.妻と娘が世話をしているから
59.「それ」は何を指すか。
A.ククが老犬になったこと
B.私がククを拾ってあげたこと
C.海外赴任が10年ほどあること
D.私が帰国するまでククが生きていてくれたこと
60.文章の内容に合っているものはどれか。
A.ククはとてもかしこい犬だ。
B.娘が犬にククという名前を付けた。
C.妻は熱心にククの世話をしていた。
D.ククは拾ってきたとき、きれいな犬だった。
(二)
あぁ月曜かぁ。起きたくないなぁ。4連休はどこにも行かず、たっぷり寝たはずなのに。あと10分、あと10分…ベッドの中で繰り返す、そんな朝。
「借金はできても、貯金はできない」といわれるのが睡眠である。寝不足がいつの間にか借金のように膨らんで、健康や仕事に悪影響を及ぼす。「睡眠負債」というやつである。たまった借りを一括返済しようと休日に寝だめ(补觉)をしても、かえってリズムが乱れ、体調を崩してしまう。
日本人は世界でも際立って(明显)睡眠時間が短い。2018年の調査では、経済協力開発機構の加盟30カ国で最下位の7時間22分。米国の8時間48分に比べれば、確かに見劣りする。1960年には日本人も8時間13分は眠っていたそうだから。経済成長とともに「負債」も右肩上がり。
( ア )、若い世代には変化が兆している。20~30代前半の睡眠時間は約8時間と、この10年間で1割程度増えた。寝る間を惜しんで仕事や夜遊びに打ち込む(投入)より、自宅でスマホをいじり(玩手机)ながら横になる…そんな生活様式が要因という。
「不眠不休」はある時代まで日本人の美徳だった。働き方改革が叫ばれるいま、手始めは「眠り方改革」かもしれない。よーし思い切ってもうひと寝入り…ってわけにはいかないか。
61.「貯金はできない」とは何の意味か。
A.睡眠はお金では買えない。
B.睡眠に投資しても意味がない。
C.睡眠は負債になることが多い。
D.睡眠を貯めることはできない。
62.「『負債』も右肩上がり」とはどういうことか。
A.睡眠時間が長くなっている。
B.寝る時間が早くなっている。
C.経済の負債がひどくなっている。
D.寝不足の状況が深刻になっている。
63.文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.それに B.それで C.それでも D.それなら
64.「生活様式が要因」とあるが、なぜそう言う