内容正文:
第二十四課
一、 会話 香港-CM撮影の下見
佐藤:すごい。これが100万ドルの夜景か。なんてすばらしいんだろう。
李:わあ,きれい!すばらしい眺めですね。
中井:香港が「東方(とうほう)の真珠(しんじゅ)」と呼ばれる理由がわかりましたよ。
中井:CMは,このビクトリアピークで撮影する予定です。いかがでしょうか?
佐藤:ちょっと1つ気になったんですが,山頂で夜景を眺めながら乾杯(かんぱい)するというのは,不自然(ふしぜん)じゃないですか。
中井:そういわれてみると,そうですね…。何かいい案はないものでしょうか。
佐藤:こんなのはどうでしょう。場面をナイトクルージングにして,船の上から夜景を見て,乾杯をするというのは。
中井:いいですね。香港というと,やはり夜景を外(はず)すわけにはいきませんから。
佐藤:夜景と恋人(こいびと)たち,海上で停泊(ていはく)する船の上で恋人たちが乾杯する…。
李:それなら,張一心のイメージにもびったりです。
佐藤:もしかすると,最後に2人が「金星」カクテルで乾杯するというのをやめてもいいかもしれません。こんなにきれいな夜景を前にしたら,恋人たちにはお酒もプレゼントもいらない気がします。
中井:商品を一切登場させないで,最後に「金星」の文字が映(うつ)るだけというほうが,確かに印象は強烈(きょうれつ)かもしれません。
李:早速シナリオを修正します。
佐藤:よろしくお願いします。
二、 課文 CM
一般の視聴者にとって,CMは迷惑なものと考えられがちだ。確かに,スポーツの緊迫(きんぱく)した試合や感動的なドラマがCMで中断されたりすると,そう思ってしまうのも無理はない。しかし,ほぼすべての放送局は広告収入によって運営されている。従って,番組そのものよりも,CMを見てもらうことこそが放送の目的だといっても言い過ぎではない。
そうはいっても,視聴者が,企業の広告ではなく番組のためにテレビを見る以上,広告主(こうこくぬし)の企業や放送局と視聴者の利害は常(つね)に対立することになる。CMを見せる側は,あの手この手を使って,何とか嫌がる視聴者がチャンネルを変えないように努力しなければならないわけだ。
例えば,商品名や企業名は,普通に言うよりも歌にしたほうが記憶に残り安い。そこでCMソングが生まれる。知らない人よりも知っている人が商品を紹介し